「飛ぶボール」とは何か?

 

2019年、メジャーリーグ(MLB)ではアストロズのサイン盗みという大きな事件が発生しました。

 

しかし、その裏ではもう一つの事件が。

 

それは「試合で使用されているボールが飛ぶボールに変わっているのではないか」というもの。

 

実際、5月に月間最多本塁打記録(1135本塁打)を更新したかと思えば、6月にはそれをさらに更新(1142本塁打)

 

シーズンを通しても年間本塁打記録の6105本塁打を大きく上回る6776本塁打が記録されました。

 

過去には日本のプロ野球でも問題になりましたが、そもそも“飛ぶボール”とは何なのか?

 

飛ぶボールの正体

 

飛ぶボールといっても、ボール自体が全て変わるという訳ではありません。

 

飛ぶボールで重要になってくるのが「反発係数」です。

 

日本プロ野球においての反発係数は現在でこそ目標値(0.4134)ですが、元々は基準値0.4034-0.4234に設定されていました。(以前は0.4134-0.4374)

 

その間の数値でボールが作られる。

 

そして飛ぶボールと呼ばれるものは反発係数が最大値に近いものだと言われています。

 

上記の数値でいえば0.4234に近いボールが飛ぶボールです。

 

またメジャーで使用されているボールも数値は不明ですが、反発係数が設定されており最大値に近いボールが飛ぶボールだと思われます。

 

飛ぶボールの問題点

 

観客からすればホームランが多く出る試合の方が魅力的かもしれません。

 

しかし、飛ぶボールには問題点もあります。

 

その問題とは“ピッチャーライナーの危険性”です。

 

先程書いたように、飛ぶボールは反発係数が高いのでバットで打つと通常のボールよりも打球速度が速くなります。

 

すると、ピッチャーライナーへの対応が遅れてしまう。

 

体に当たってしまえば怪我の可能性もありますし、頭部に直撃すれば命を落とすことだってあります。

 

ただでさえ打球速度の速いプロ野球選手が、高反発ボールを使うことは非常に危険です。

 

また、メジャーになると観客にも危険が及びます。

 

メジャーの球場は、日本の球場と比べると防球ネットが少ないです。

 

そのせいで、メジャーでは鋭いライナー性の打球が観客に直撃するという事故も発生しています。

 

打球速度が上がると、こういった事故も増加するでしょう。

 

ボールは世界共通に

 

これはあくまでも個人的な意見ですが、WBCやオリンピックなどといった国際大会が開催されるのなら“世界共通のボール”にするべきなのではないかと思います。

 

実際、WBCではメジャーの試合球が使用されるので、国際大会が開催されるたびにボールの滑りなどに対応できず、結果が残せないということになっていますよね。

 

そもそも「野球」という共通のスポーツなのに、国ごとで試合球が違うこと自体間違っているのです。

 

大きさ・重さ・反発係数を決め1つのメーカーがボールを作れば不正等も防げるでしょう。

 

まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

今回の件をMLBのコミッショナーは否定していますが、選手が「ボールの手触りが違う」という意見を出しているので何かしらの裏はあるのでしょう。

 

たしかにホームランが飛び交う試合は観客として非常に熱くなれますが、ボールを変えてしまうのはやり過ぎですよね。

 

今後は“飛ぶボール”という問題が出ないことを望みます。