タバコのリラックス効果は一時的なもの

 

大人の嗜好品“タバコ”

 

一昔前なら電車などの公共交通機関でも喫煙できましたが、今となっては屋内はほとんど禁煙となり、街中の喫煙所の数も激減しました。

 

それと共に喫煙率も減少しており、男性の喫煙率はピーク時(1966年 83.7%)約3分の1程(2018年 27.8%)まで低下しています。

 

そんなタバコですが、多くの人はストレスの軽減といった“リラックス目的”で喫煙しているようです。

 

しかし、喫煙で得られるリラックス効果は一時的なもなののようです。

 

参考データ:厚生労働省のたばこ情報 成人喫煙率(JT全国喫煙者率調査)

タバコとリラックス効果

 

1度でもタバコを吸ったことがある人なら分かると思いますが、初めてタバコを吸った時に“おいしい”と感じる人はほとんどいません。

 

その理由は、脳内に「ニコチン受容体」が形成されていないからです。

 

ニコチン受容体とは、繰り返し喫煙することによって脳内に生まれる神経の仕組み。

 

このニコチン受容体は、喫煙によってニコチンを受け取ると、脳内に「ドパミン※」という物質を供給。

 

※ドパミンとは?

神経伝達物質の一つで、快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化において中心的な役割を果たしている。

出典:e‐ヘルスネット(厚生労働省) ドパミン

 

ドパミンは多幸感や満足感、快感を生み出す物質で、これが脳内に供給されることによって「ホッとする」や「ストレスが減った」などの感覚になります。

 

これがタバコでリラックスしたと感じる仕組みです。

 

ただし、その効果は一時的なもの。

 

喫煙後、約5分で血液中のニコチン濃度は最大になりますが、約1~2時間で半分以下に減少。

 

すると、イライラや落ち着きがないといったニコチン切れの症状が現れます。

 

そしてニコチンの快感を得ようと再び喫煙、これが日常的に繰り返される。

 

“ニコチン切れの症状でイライラ→それを抑えるために喫煙→またニコチン切れでイライラ”を無限にループしている感じですね。

 

これが「ニコチン依存」と呼ばれる依存症の1つです。

 

MEMO
ちなみにドパミンは、喫煙しない人でも何かをやり遂げた時や食事をしている時などに供給されたりします。

 

しかし、喫煙によって供給されるドパミンはニコチンによって「強制的」に発生させられ、尚且つ「より強く」ドパミンを発生させます。

 

よって喫煙している人は食事などで発生するドパミンでは満足できず、強いドパミンを発生させるニコチンを求めて喫煙を繰り返すようになる。

 

ニコチン受容体は消滅するのか

 

脳内で形成されたニコチン受容体は、“禁煙”によって減少します。

 

完全に禁煙してから、ニコチン受容体が減少し始めるのに必要な時間は3~7日

 

しかし、この期間は脳がニコチンを欲している状態なので、イライラや不安感といった“禁断症状”が現れます。

 

この期間を乗り越えれば禁断症状は改善されていくので、ここが禁煙に成功出来るかの分かれ道でしょう。

 

ただし、1度でもタバコを吸ってしまえば最初の状態に逆戻りして、徐々にニコチン受容体が増加していきますので注意してください。

 

まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

昔は200円程度だったタバコが、今では500円前後まで値上がりしました。

 

噂では、1箱1000円になるという話もあります。

 

また、4月に健康促進法が改正され、今までは当たり前のように喫煙できた居酒屋やパチンコ店も自由に喫煙できません。

 

これからもタバコは値上がりし、喫煙所も減っていくのではないかと思います。

 

今が喫煙のチャンスかもしれません。