小・中学校へのスマホ持ち込みは必要か?

 

2019年2月、文部科学省が公立の小・中学校への携帯、スマホの持ち込みを原則禁止としていた方針の見直しを検討する考えを示しました。

 

2018年に発生した大阪北部地震の際、安否確認に時間がかかったことなどを教訓に2019年4月から大阪府の公立小・中学校で携帯、スマホの持ち込みを許可する方針。

 

確かに震災時など緊急事態の時に連絡手段があれば便利ですが、果たして本当に必要なのか?

 

スマホの持ち込みはデメリットが多い

 

あくまでも一個人の考えですが、小・中学校へのスマホ持ち込みはデメリットが多いように感じます。

 

たしかにスマホの持ち込みを許可すれば、緊急事態が発生した場合の連絡はスムーズになるでしょう。

 

方針を見直すきっかけとなった大阪北部地震も朝の登校時間と重なった7時58分に発生しており、生徒の安否確認や所在地確認が難航しました。

 

こういった時には、スマホ等の連絡手段があれば安否確認や所在地確認もスムーズに行えます。

 

また“この後、どのような行動をすればよいか”といった指示も出せるのでメリットはある。

 

しかし、それ以上にデメリットが多すぎます。

 

例えば、スマホの保管方法。

 

持ち込みを許可する場合にどういった方法でスマホを保管するのかは分かりませんが、考えられる保管方法は以下の3つ。

 

担任が回収する

 

ロッカー等に保管

 

電源を切り個人で保管

 

しかし、これらの保管方法には多くの問題があります。

 

例えば、①②は大きな地震が発生した時にどうするのか。

 

地震が発生した際には何も持たずに逃げるのが鉄則なので、担任が回収したスマホを持って逃げるということはあり得ません。

 

また津波が発生している場合には取りに戻るという選択も出来ない。

 

①と②の保管方法では“緊急時の連絡手段としてスマホの持ち込みを許可したのに手元にスマホがない”という本末転倒な結果になってしまいます。

 

では③ならどうか。

 

③は個人での管理となるので、先程のような災害が発生しても問題ありません。

 

しかし、今度は「授業の妨げになる」という問題が発生します。

 

全員がそうだとは言いませんが、手元にスマホがあれば少なからず授業中にいじってしまう生徒はいるでしょう。

 

そうなった場合の“学力低下”が心配されます。

 

また家・学校でもスマホとなれば「スマホ依存にならないか」ということも問題になるでしょう。

 

そして①~③に共通して言えることが“紛失した場合の責任問題”です。

 

スマホは最低でも数万円はする高価な物なので、もし紛失してしまった場合の責任は大きくなります。

 

また、悪ふざけで友達のスマホを壊してしまったとなれば、人間関係にも軋轢が生じるでしょう。

 

このように、小・中学校へのスマホ持ち込みは多くの問題があります。

 

災害時の連絡手段と考えているなら無意味

 

冒頭でも書いたように、今回の方針は「地震といった緊急事態が発生した場合の連絡手段が必要」として見直されるようですが、少し考えが甘いように感じます。

 

僕は東日本大震災を経験しました。

 

だからこそ言えますが、「震災時に電話が繋がる」とは考えない方がいいです。

 

震災時は、携帯やスマホを持っていたところで全く繋がりません。

 

被災者が一斉に家族などに連絡を取ろうとするので回線はパンク状態。

 

だからこそ災害伝言板などが必要になるわけであって、「スマホを持たせれば安否確認がスムーズに行く」という考えはあまりにも安易すぎます。

 

まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

小・中学校へのスマホ持ち込みを許可するとしても、機能が制限されているキッズ携帯までが妥当でしょう。

 

子供からすれば物足りないかもしれませんが、目的はあくまでも「連絡を取る」ため。

 

ただ、最後にもう一度言いますが、震災時はスマホがあっても繋がりません。