野次馬は二次災害の危険性があります

 

2020年7月30日、福島県郡山市で発生した飲食店のガス爆発事故。

 

建物は骨組みだけとなり、半径約500メートルという広範囲にまで被害が及びました。

 

爆発の原因となったガス漏れは前日から発生していたと見られ、詳しい状況については現在も調査が進められています。

 

そんな中で、事故発生直後のSNSなどには現場の画像がアップされていましたが、その中には多くの人が写っていました。

 

これはいわゆる「野次馬」と呼ばれる人々ですが、ガス爆発が発生した現場に集まることは非常に危険な行為となります。

 

ガス爆発の危険性

 

ガス爆発や火災などの事故が発生した場合は、必ず「二次災害」の危険性があります。

 

MEMO
二次災害とは、事件・事故・災害が発生した際、それに派生して起こる災害のこと。

 

豪雨による土砂崩れ、地震による火災などが代表例。

 

過去の実例

今回、発生したガス爆発の二次災害の実例では、「静岡駅前地下街爆発事故」があります。

 

これは静岡駅前地下街で発生したガス爆発事故で、1度目はビルの地下にある店舗で小規模なガス爆発事故が発生。

 

火災には至りませんでしたが、その爆発でビル内の都市ガスのガス管が破損しており、漏れ出したガスが地下街に充満していました。

 

そして、1度目の爆発から数十分後に2回目のガス爆発が発生。

 

爆発は大規模なものとなり、15人が死亡、223人が負傷する大規模な事故となっています。

 

参考:Wikipedia 静岡駅前地下街爆発事故

野次馬が巻き込まれた例も

過去には、現場に集まった野次馬が事故に巻き込まれたケースもあります。

 

その事故とは、1970年に大阪市で起こった「天六ガス爆発事故」です。

 

この事故は、大阪市営地下鉄谷町線天神橋筋六丁目駅の工事現場で発生したもので、作業中に都市ガス用中圧管と低圧管の水取器の継手部分が抜け、都市ガスが噴出。

 

ガス会社のパトロールカーが対処するも、トラブルが発生して車が炎上してしまいます。

 

そして、そのガス漏れや車の炎上騒ぎを聞きつけ多くの野次馬が集まった時、地下部分に溜まっていた都市ガスが爆発、79人が死亡、420人が負傷する甚大な被害となりました。

 

こういった実例があるように、ガス爆発が発生した場合には、現場に近づくのではなく、いち早く安全な場所に避難するようにしましょう。

 

参考:Wikipedia 天六ガス爆発事故

救助活動の妨げにも

 

野次馬は二次災害の危険だけでなく、救助活動の妨げにもなる行為です。

 

見物のために路上駐車をしていれば緊急車両の進入の妨げとなり、群衆を作れば救助者の搬送を遅らせる原因となってしまいます。

 

また、野次馬行為がエスカレートすると、「軽犯罪法違反」で検挙される可能性もあります。

 

軽犯罪法 第一条 八

風水害、地震、火事、交通事故、犯罪の発生その他の変事に際し、正当な理由がなく、現場に出入するについて公務員若しくはこれを援助する者の指示に従うことを拒み、又は公務員から援助を求められたのにかかわらずこれに応じなかつた者

出典:e-Gov 軽犯罪法

 

例えば、警察や消防隊員から「救助の妨げになるので車の移動をお願いします」と言われた時に、それを無視して見物を続けた場合には、上記にある「現場に出入するについて公務員若しくはこれを援助する者の指示に従うことを拒み」に該当するため、軽犯罪法違反となり検挙の対象となるので十分に注意してください。

 

まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

今回紹介したように、野次馬は二次災害の危険性もありますし、行為がエスカレートすれば犯罪になる可能性もあります。

 

中には、“何かできることはないか”といった善意で来ている人もいるかもしれません。

 

しかし、事故現場は危険が多く、一般の方が手出しをすると、さらなる事故が起きる可能性もあります。

 

ですので、事故現場では立ち止まることなく、速やかに立ち去るようにしましょう。