野球離れの原因

 

新型コロナウイルスの影響で、プロ野球の開幕延期、春・夏の甲子園の開催中止といった暗いニュースが多かった野球界。

 

ですが、プロ野球は6月19日から開幕、高校野球も各地で代替大会が開催されるなど、ようやく球春が到来しました。

 

そんな日本の野球界ですが、近年では“野球離れ”という大きな問題を抱えています。

 

野球離れの現状

 

まずは野球離れの現状を知るために、具体的な数字を出してみます。

 

下の表は、過去5年間の高校野球(硬式)の部員数を表したものです。

 

年度 部員数(1~3年生の合計) 加盟校
平成27年 16万8898人 4021校
平成28年 16万7635人 4014校
平成29年 16万1573人 3989校
平成30年 15万3184人 3971校
令和元年 14万3867人 3957校

参考:日本高校野球連盟 部員数統計(硬式)

 

表を見れば分かるように、ここ5年間で部員数が2万人以上も減少しています。

 

この動きは他のスポーツでも見られますが、野球に関しては減少するスピードが非常に速いです。

 

一体、何が原因となっているのか。

 

野球離れの原因

 

野球離れの原因としては、

金銭面

 

野球環境の減少

といったことがあげられます。

 

金銭面

野球は他のスポーツと比べ、使用する道具が多く、1つ1つが高価です。

 

軟式グローブで1万円前後、硬式グローブともなれば数万円という価格になっています。

 

また、グローブの以外にもバット・スパイク・バッティング手袋が必要となり、硬式野球ではエルボーガードやフットガードといった物も必要に。

 

これだけの物を揃えるので、初期費用で10万円近いお金がかかってしまい、気軽に始めるということが出来ません。

 

こういった金銭面のハードルの高さが1つの原因でしょう。

 

野球環境の減少

2つ目の野球環境の減少というのは、“野球をする場所”“野球を始めるきっかけ”が少なくなったという意味です。

 

空地で野球が出来た昔のような環境とは違い、現在ではキャッチボールすら出来ない公園が多くなっています。

 

また、毎日のように放送していたプロ野球中継も、今では月に数回あるかないかです。

 

野球環境が減少したことによって「野球の魅力に気付く機会が減った」ということは、少なからず野球離れの原因になっていると考えられます。

 

一番の理由はこれか

 

上記した原因に加え、少子化の加速が野球離れの原因になっていることは間違いありませんが、それは“建前的な理由”です。

 

本当の理由は“野球に魅力がなくなった”ということでしょう。

 

「野球以外にも魅力的なものが増えた」といった方が分かりやすいかもしれません。

 

野球ブーム全盛期といっても過言ではない昭和時代は、今の様に娯楽が多様化していませんでした。

 

しかし、現在では多種多様な娯楽が多くなり、“野球以外にも魅力的な選択肢が増えた”ということが野球離れが加速した最大の原因でしょう。

 

学生を対象に行った“将来なりたい職業アンケート”などでも、上位に並ぶのはYouTuberやプログラマーといった職業が多く、プロスポーツ選手は下位という結果です。

 

このように、野球離れの根本的な原因となっているのは、娯楽の多様化といった“時代の流れ”であり、自然的な結果なのかもしれません。

 

今後は、「野球の魅力を取り戻せるか」ということが人気回復のカギとなってくるでしょう。