高校野球で150キロが当たり前になった理由とは?

 

ここ数年、高校野球界では150キロを超える投手が続出しています。

 

一昔前までは140キロを超えたら“速い”という印象でしたが、現在では強豪校ともなれば控え投手が140キロを投げ、エースになれば150キロを超えるという投手が増加しました。

 

高校によってばらつきはあるものの、投手の平均球速はグッと上がっています。

 

なぜ、投手の平均球速は上げっているのか?

 

一体その背景には何があったのか…

 

150キロの背景にあるもの

 

投手の平均球速が上がった要因として考えられることは3つ。

 

1つ目は「トレーニングの進化」です。

 

一昔前までは、投手の練習といえば“投げ込み”“走り込み”がメイン。

 

しかし、現在ではスピードアップに必要なトレーニング等が明確になってきており細かなトレーニングが増えました。

 

例えば、筋力トレーニングでも「上半身・下半身」といった大まかなものではなく、“肩甲骨・股関節”といったように細かな部分までトレーニングが行われるようになった。

 

これが平均球速が上がった1つの要因でしょう。

 

映像解析の充実

そして次の要因が「映像解析の充実」です。

 

以前までは、映像解析となればその分野の専門家に解析依頼をしなければ出来ませんでしたが、現在ではスマートフォンやタブレット端末で簡単に解析することが出来ます。

 

例えば、SSKが販売している「テクニカルピッチ」という商品はボール1つで解析が可能。

 

 

この商品は硬式ボールの中心にセンサーが内蔵されており、ボール本体を投げることによって「球速 回転数 回転軸 球種 変化量 腕の振りの強さ」を計測することが出来ます。

 

計測されたデータはスマートフォンに転送され、専用アプリで投球データの解析が可能です。

 

このように現在では高度な解析が簡単に行えるようになっています。

 

投球フォームやボールの回転などはスピードに大きく関係してくることなので映像解析というのはかなり大きな要因でしょう。

 

徹底的な食事管理

最後が「食事管理」です。

 

これに関しては、以前から個人的に心がけてた選手はいたと思います。

 

しかし、現在ではチーム全体で食事管理に取り組んでいる高校が多い。

 

またサプリメント等も進化しており、体を大きくする・筋力強化・疲労回復などといった必要な用途に合わせて摂取出来るので効率もよくなっています。

 

実際、スタメンの選手だけでなく控えの選手までいい体格をしているので食事管理というのは少なからず影響があるのでしょう。

 

懸念される問題も

 

投手のレベルが上がることは非常にいい事だと思います。

 

しかし、1つだけ懸念される問題が。

 

それは“肩・肘の故障”です。

 

元々、速球投手は体への負担が大きいため肩や肘のケガが多いと言われてきました。

 

大人でさえケガをするのに体ができていない高校生にはかなりの負担となります。

 

いくらトレーニング環境が進歩しようとも体の成長まではどうすることも出来ません。

 

これからさらにトレーニング環境は進歩していくでしょうから、“技術だけが進歩して体がついてこない”という問題が増えるのではないかと思います。

 

まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

今や高校生に160キロを投げる投手がいる時代。

 

140キロで速いと言っていた時代から比べると凄い時代になったものですよね。

 

スピードボールにはかなりのロマンがありますが、故障が心配です。

 

そこは大人である監督の判断に任せるしかないでしょう。

 

ただ、将来有望な選手が酷使され選手生命を絶たれるということだけは絶対に防いでほしいと思います。