高校野球の球数制限は必要か

 

毎年のように論争を呼んでいる高校野球の“球数問題”

 

そんな球数問題を受け、高野連が2020年の選抜高校野球から「球数制限」を設けるようです。

 

内容としては“1週間で1人の投手が投球できる総数は500球以内”というもの。

 

この他にも“3連戦を回避する日程を設定する”などのルールが追加されました。

 

しかし、この500球という球数制限は非常に曖昧なものになりそうです。

 

1週間で500球という数字の曖昧さ

 

今回決められた、1週間で500球という数字はかなり曖昧な数字となっています。

 

なぜなら、1週間で500球を超えるというのは極めて稀なケースだからです。

 

ここ数年の記録を見ても、1週間で500球を超えた投手は金足農業・吉田輝星投手(現 日ハム)、過去を振り返っても安楽投手(現 楽天)や斎藤佑樹投手(現 日ハム)など数える程しかいません。

 

また、1週間という数字も曖昧で、例えば月~日曜日までに450球を投げている投手でも、次の月曜日になればまた500球にリセットされるのかなどは明確にされていません。

 

さらには、500球という球数が“大会期間中の試合で投げる球数”なのか“大会期間中の練習も含めた球数”なのかで大きく変わるでしょう。

 

今回の球数制限のルール設置は、高野連が“とりあえず世間体を保つため”だけに作られたルールのように感じます。

 

高校野球に球数制限は必要なのか

 

では、ここからは“高校野球に球数制限は必要なのか”ということを考えていきましょう。

 

選手・監督のアンケートを結果を見ると半数以上が球数制限に反対していました。

 

主な理由としては、「相手に多くの球数を投げさせるだけの作戦になる」「途中で交代したら悔いが残る」といったようなもの。

 

個人的にも球数制限にはあまり賛成できません。

 

理由としては

 

私立校がより有利になり、公立校が苦労をする

 

試合だけでなく練習の球数も制限しないと意味がない

 

といった理由です。

 

私立校は公立校と比べ選手層が格段に厚く、控え投手でも公立ならエースになっているような選手が何人もいます。

 

よって、球数制限があったとしても何ら問題はないでしょう。

 

しかし、公立校ではいい投手が何人もいるわけではないので、エース降板=敗北と言っても過言ではない。

 

このように、私立校と公立校の戦力差を考えれば球数制限は私立有利のルールになってしまうので賛成できません。

 

また、いくら試合で球数制限をしたとしても、練習で何百球と投げ込みをしてしまえば何の意味もないように思います。

 

見直すべきは過密日程

 

今回、高野連は選手をケガから守る考えで球数制限を設けたようですが、少し着眼点がズレているように感じます。

 

そもそも選手の負担を減らすことが目的ならば、「日程調整」をするだけで済む話なのではないでしょうか?

 

もちろん、1試合で何百球も投げれるようなルールがあってはいけないと思いますが、日程調整さえ上手くできれば選手の負担も軽くなりケガのリスクも軽減できるでしょう。

 

甲子園球場の利用期間などもあるので、そう簡単には行かないと思いますが、球数制限云々を難しく考える前に日程調整を見直せば解決する問題なのではないのかと思います。

 

まとめ

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

これからの高校野球は高野連が“利益ファースト”の考えから“選手ファースト”の考えになれるかで大きく変わってくるのではないかと思います。

 

もちろん、高野連も遊びでやっているわけではないので金銭面は大切でしょう。

 

しかし、それは選手を危険にさらしてまでやることではありません。

 

高野連は選手ありきで成り立っている。

 

まずは、第一に選手の安全を考えるべきでしょう。